健康なうちに受けるのが人間ドック

「健康でも人間ドックを受けなければならないのか?」といった疑問が投じられていることがあります。これを理解するには、健診と検診の違いを把握しておくことです。健診は健康診断の略で、健康状態に関わらず病気の予防・発見のために行われます。検診の方は特定の病気の有無を調べるためのもので、例えばがん検診などがこれにあたります。

大抵の場合は既に病気を指摘された人が、その病変を調べるために受けるケースが多いです。ただし、こちらも健診と同様に年齢や生活習慣によりリスクが高いなどの判断で、異常がなくても受けることもあります。人間ドックはどちらかというと健診の方に近い性質を持っています。健診には国が様々な法律で定めている法定健診の他、自分で受けるか受けないかを決める任意健診があります。

人間ドックは任意健診にあたります。健康診断の中に含まれる位置付けで、人間ドックがあるという事です。つまり、人間ドックは健康な人が受けるのが基本だということです。なので、既に明らかな症状が発見されている人は病院に行くべきです。

病院でも治療を開始する前には同じように検査が行われるでしょうから、それで十分だからです。健康なうちに自分の病気の有無を調べて、発見時期を早めることが出来れば、治療の負担を少なく済ませられるというメリットがあります。検査は精神的にも肉体的にも疲れますし、中には痛みを伴うものもあります。ただ、それは全て自分のためと考えることが大切です。

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