人間ドックの歴史と内容について

日本で人間ドックが開始されたのが、1953年です。その当時の名称は「成人病精密総合診断」でした。短期の入院も兼ねて行うタイプの人間ドックは、1954年の7月12日に現在の国立国際医療センターが開始したのが最初です。7月12日は、「人間ドック」の記念日にされています。

開始した頃は、現在の「人間ドック」という名称はなく、この精密検査について報道した新聞社が英語の船を点検したり修理する設備のことをさす「DOCK」をネーミングに使ったことがきっかけで定着したといわれています。3年後には、全国の病院で人間ドックのような総合的な健康診断を行うところが増えました。現在は、生活習慣病の早期発見だけでなく、悪性腫瘍や心筋梗塞、脳卒中などの死亡率の高い病気や婦人科検診などがセットとなったものまでその検査項目はかなり豊富になっています。実施している医療施設ごとに検査内容やオプションは違い、なかには一流ホテル並の個室や食事が用意されているところもあります。

基本的に個人が自発的に受診する医療行為のため、健康保険は適用されず、検査費用は自己負担になります。費用は、3万から10万ぐらいが主流ですが、なかには30万から100万近いものもあります。ドックで使用される医療機器は、検査する目的によっても違いますが、磁気を用いたMRIや超音波エコー、血液中の成分を調べる腫瘍マーカー、X腺で体内の状態を調べるCTなどが代表的なものになります。

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