人間ドックは任意保険のようなもの

人間ドックを受けるか受けないかは個人の判断に委ねられます。健康診断には、サラリーマンが企業単位で受ける法定健診がありますし、自営業や主婦の方が受ける市区町村が毎年一回無料で実施している法定健診があります。これらは国で受けることを勧めているので、基本的には無料で受けることになります。一方、人間ドックは自己負担で受けます。

これはいわば任意保険に入るか否かを決めるようなものです。自動車保険のような必ず入らなければならない保険と異なり、任意保険は入るか否かは自己判断に委ねられます。入る必要がないと判断すれば、入らないで済ますことも可能です。しかし、万が一事故や災害が起きて被害者や加害者になった時には、保険金は1円ももらえません。

保険金を払ってでも将来のリスクに備えるか、それとも保険金を払わずにリスクを放置しておくか、という違いです。人間ドックも任意保険と同様に、必ず受ける必要はありません。しかし、万が一病気に気づかずに進行させてしまえば、死亡リスクが高くなります。特に早期発見により治療が可能な病気に対しては、受けていればよかったということになります。

人間ドックは確かに全身を調べるような検査だと10万円以上もかかる検査もありますから、決して安いとは言えません。ただ、受けずにその後病気の有無に気づかずに悪化させてしまえば、将来的な医療費は人間ドックを受ける以上のものになります。その点をしっかりと理解しておきましょう。

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