人間ドックの際の食事記録の書き方

人間ドックを受ける際、最近の食事を記入して持って来てくださいと、用紙が同封されていることがあります。食事指導を行う際の重要な情報提供となりますので、できるだけ正確に書くことが大切です。例えば、みそ汁と記入しただけでは、どのような内容なのか今ひとつわかりません。僅かにネギと麩が浮かんでいるだけのカップみそ汁と、ご家庭で作られた具沢山のけんちん汁では栄養価はかなり変わってきます。

市販のものやお惣菜品の時は、その旨を記入する、家庭で作ったものであれば、材料も記入していただけると、より正確な栄養価を計算できます。「さとうパン」と書いてあるから、砂糖たっぷりのパンだと思ったら、佐藤さんのお店で買った有名な田舎パンだった、という笑い話もありますが、地元では有名なパン屋さんの商品でも、他の土地から出勤している栄養士は知らないことが多いので、どこで購入したかよりも、どのような商品なのかが判るように記入してください。また、書物に載っている理想的な献立例を丸写しにして、持参される方がたまにおられます。実際に、本を見てその通りの食事を作っているのなら、全く何の問題もないのですが、「ここの所、食事会や外食が続いたので、これではヤバイと思って」と言う人もいます。

しかし、たとえかなり酷い食事内容であったとしても、正直にありのままの普段の食事を記入してください。食事会や外食が続いた時の対策をあなたと一緒に考えるのも、管理栄養士の大切な仕事です。理想的な食事を記入して、特に食事の改善法の提案を受けることなく人間ドックを終わらせたのでは、あなたにとって何の収穫もない食事指導となります。より良い食生活を一緒に考えることが、人間ドック終了後の食事指導の最大の目的です。

食生活を通して健康づくりのお手伝いをしたいと言うのが、管理栄養士の共通の願いです。

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